書籍『幻影の手術室』

新潮文庫の100冊 2018年版を読む (17冊目)。
GWに読み進めた最後の本。

未読の自分にすすめる?

あらすじ

手術室で発生した不可解な殺人事件と、付随する心霊現象らしきものの謎を医者が解決するという物語です。

解決者は天久鷹央という女医。素晴らしい頭脳と父が一族経営の病院院長というバックを持つ。ただし変人。
ワトソン役は小鳥遊という男医。まさにワトソン役で、変人に振り回される男です。

すすめる?

これはライトノベルに分類される文章でしょうか?
キャラクターで読ませる文章という感じです。
そして、前作があるようです。

あなたはこのような文章を好まないでしょう。
やたら饒舌な主人公。現実ではありえないツッコミ。相手の心を決めつけ間違いないと断定した行動。語られ過ぎる心理描写。無能な警察…

少なくとも、本格医療ミステリと語る裏表紙には偽りがある。
もしくは本格医療ミステリとは、「本格ミステリ+医療」ではなく、「本格医療+ミステリ」なのかもしれません?。

表紙を見て自分向きではないと感じたでしょう?
まさにその通り。
他に面白い本はいくらでもある。

他の本に手を伸ばすことをお勧めします。

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既読の自分と語らう

私の好みの本ではありませんでした。
理由はキャラクターで読ませる文章だったことと、東野圭吾氏と比べてしまったことです。
この2点について語りたい。

濃すぎるキャラクター

やたら饒舌な医者の小鳥遊 に始まり、本書のキャラクターは現実にはあり得ないような、語らいをします。
私は本書に対して、「男子中学生が読んでいそうだな。」という印象を受けました。

また、饒舌な主人公が決めつけが激しいタイプなのです。
鷹央はこう考えているに違いない。という風に話を進めます。
そんなことありますか?
現実ではせいぜい、「こう思っているのかもしれないな~」くらいです。

振り回されるのが嫌だいやだ言いながら、嫌でないのもはっきりしろという感じです。
他の病院についてはパワハラ上司だと語っていますが、本当に嫌だと感じているなら、おまえの上司も十分パワハラだからな?

科学系のミステリー

科学系のミステリーとして、東野圭吾氏の「探偵ガリレオ」は素晴らしいと感じています。
もともと、自分が自然科学を好きであることもありますが、理解不能なほど専門的な科学ではないのに、アッと言わされる驚きと、そのネタを短編でポンポンと出してくるのが凄い。
湯川と草薙の男同士の掛け合いも好きでした。
ドラマ版はどうして女なのだ~ 2期目は見なかった。

さて、本書ですが、「探偵ガリレオ」と比べてしまうと、話が冗長すぎるのです。
トリック自体が、この長編に耐えられる質の物ではない。私はそう感じました。
これが短編で1/5くらいの量だったら適切なのではないでしょうか?

もしかしたら、本書のシリーズの別の本は短編なのかもしれません。
暇があったら読んでおいてください。
私はすぐに読む気にはなりません。

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