書籍『強運の持ち主』

すすめる?

疲れた時に、頭を使わずに読んだ方がいいのかもしれない。
短編ではあるのだけれど、内容のアイディアとしてはさらに短くてもいいように感じる話がありました。
ぼーっと頭を使わずに、素早く読み終えるならばよいかもしれませんが、あまりお勧めはできない。

スポンサーリンク

あらすじ

結局、占いとは話術だ。
そう割り切り、営業職仕込みの話術を駆使して適当な占い屋。吉田幸子、源氏名ルイーズ吉田。

ショッピングセンターの片隅の吉田の占いや屋には、たまに、特徴的な人がやってくる。
「ニベア」では、小学生なのに占いにやって来た男の子。彼は、両親の離婚で悩んでいるらしい。
「ファミリーセンター」では、占いが外れたことを、わざわざ報告しに来る女子高生。
彼女には気を引きたい男性がいるが、占いの効果は一向に現れない。
「おしまい予言」では、物事の終わりが分かると主張する、就職を間近に控えた男子大学生。彼は就職までの間、吉田の下で占い屋の勉強をしたいと主張する。
「強運の持ち主」では、吉田が占い屋に雇い入れた竹子。
竹子は、運勢の悪い占い結果を告げることが嫌になってきた。
そこで、ルイーズ吉田は、かつてない強運の持ち主である、ルイーズ吉田の彼氏を占わせる。
しかし、どうやら、彼の運勢も最近は悪いようだ。

ルイーズ吉田は、ある時は師匠のジュリエ青柳の適当でありながら、有効な助言を仰ぎ、ある時は張り込みをし、ある時は勘に頼り、身近の小さな出来事の落としどころを探す。

感想

本の帯は
「悩んでいる、あなたの
背中をポンっと押してくれる
”きっといいことがある”
”あったかい言葉が心に響きます!!”」

なんだか、電車内の広告にありそうな宣伝文句。
最近このような本が流行っているのかもしれません。

では、私はこの本に背中を押されたか?
残念ながら、背中を押されることはありませんでした。
どうやら私は、適当で、頭の血の巡りの鈍い登場人物が好きではないようです。
それよりも、私の能力を少し超えて、理解できない登場人物に惹かれます。
映画「裏切りのサーカス」とか、「異邦人」のムルソー君とかね。

ただ、本書の中の、ジュリエ青柳のキャラクターの立ち位置は好きです。
ジュリエ青柳がいなくても物語は回る。
けれど、彼女がいないと物語が締まらない。登場すると、安心する。
約束された形式美。水戸黄門の紋所のような存在です。

ただ、毒にも薬にもならないジャンクフード的な読後感

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク