書籍『赤毛のアン』

動機

新潮文庫の100冊 2018年版を読む
7冊目

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すすめる?

児童文学に属する本ですが、大人の方が楽しめる本だと感じます。

思い返してみて、小学生の自分がこの本を勧められて楽しめたか ?
絶対に楽しめない自信があります。

本作は、主人公のアンが作る世界が楽しいのです。
小学生の自分ならば、こんな友達いるよね~と感じるだけだと思います。

ある程度の年齢に達したからこそ、子供の見る世界を楽しむことができるのです。

内容

男の孤児を引き取ることに決めた、マシューとマリラ兄妹。
手違いから、彼らの下へ来たのは、痩せた赤毛の女の子のアンだった。

マシューはアンのお喋りを気に入り、アンを引き取りたいと考える。
マリラは、アンを気に入ったわけではなかったが、ここで追い返したら一生このことを引きずることになると感じ、2人はアンを引き取ることに決めた。

マシューとマリラに引き取られた、妄想癖のある少女のアンが、独り立ちできる年齢と、力をつけ、決断を下すまでの物語。

感想

そうだ、子供時代はこんなだった。

アンは妄想癖がある。一瞬、彼女は世界のすべてを楽しんでいるように見える。
しかし、そうじゃないのです。悲劇を感じることもあるし、思い通りにならないことも多い。失敗もよくするし、しばしば大人に怒られる。

振り返ると小さな問題に思えることでも、ぶつかっている瞬間は、かつてない大問題なんだ。
忘れられているように感じるけれど、子供だって、思い通りにいかないことが多いんだ。

そして、無理やりに寓意が含まれていないから、素直に、
「ああ、そうだな~」
なんて言いながら読めてしまう。
そのくせ、突然鋭い視点が投げ込まれて、わたわたしたり…

やっぱり大人が楽しめる本なのだと感じたし、子供がいる大人はまた一歩深い楽しみ方ができるのかもしれない。

ところで、本の終わり方がいかにも続きそうに感じたので、ちょっと調べてみたら、赤毛のアンはシリーズものなのですね。
にんじんと言われるのも一度だけですし、事前のかってなイメージとは全然違う本でした。

それにしても、外国の児童文学の重厚さはすごい。彼らはこんな本を読みながら育つのだろうか?
ハリー・ポッターだって児童文学ですし。